ボレーの中でも特に難しく感じる人が多いローボレー。
普通に決めるボレーはできるけど、柔軟に対応しなくてはいけないローボレーは難しいから練習の中でも後回しになっていませんか?
しかしローボレーをうまく使いこなせるようになると、試合でのショットの選択肢が大幅に広がります。
だからこそ逆に習得するまでがほかのショットよりも難しかったりします。
今回は元テニスコーチの私が、簡単にできるローボレーの上達方法についてまとめます。
テニスのレベルが初中級~中上級レベルの人向けの内容になりますので、ボレーの基本的な打ち方などは省略させていただきます。
ローボレーってなんで難しいの?
ローボレーが難しいといわれる一番の理由が、打つ場所がネットよりも低い点にあります。
また、ほかのショットと違ってラケット面を上向きに使うショットになりますのでコントロールが結構難しいのです。
テニスを始めたばかりの人だと特にテニススクールではラケット面を上向きにして打つショットはまず教えません。
初心者クラスではまずラケット面を安定させてボールを打てるように指導します。
面の固定ができていないうちからローボレーみたいなラケットの使い方を教えてしまうと生徒さんは混乱してしまって上達が遅くなるためです。
なので初中級クラスまではネットより高い位置でボールを打つミドルボレー、ハイボレーを中心に教えます。
ネットより高い位置で打てれば言ってしまえば誰でも打ち返せるからです。
ローボレーは中級クラス以上を対象に指導することが多いです。
ローボレーってどうやって打つの?
先ほども触れたようにローボレーはラケット面を上に向けてボールを打ちます。
ラケットが横を向いた状態で、面は地面に対して斜め上45度にしておきます。
そしてここからが重要なのですが、
その位置に固定したら腕とラケットは動かさず固定した状態で身体をボールに近づけるようにしてボールを打ちます。
身体をボールにぶつけるようなイメージでラケットに当てるといいローボレーが打てます 。
コツはラケットは振らないで止める、ボールを弾くように打つこと。
ただ、これはあくまでローボレーの超基本的な打ち方で、相手からの返球によっては対応方法に決まったものはありません。
ローボレーがうまくなるコツは?
1番の上達の方法は
「どういうボールの時はどう返せばいいかを知る」
これにつきます。
例えば
- 相手が下がってるからハーフバウンドにしてボールの勢いを殺して浅く打つ
- 角度をつけるために麺の向きをより上向きにする
- クロスラリーの展開をストレートに打って流れを変える
- 相手がネットに詰めてきてるからロブボレーを打つ etc
ぱっと思いつくだけでもこれだけのパターンがあります。
しかしこれらの対策を全部説明するのは正直難しいです。
ローボレーの戦略的な使い方は、ラリー中の展開で覚える・経験するのが一番の上達の方法だからです。
私自身普段ローボレーはこれまでの経験と感覚で打ってる部分が大きいです。
コーチとしてレッスンするときはそうもいかないので説明はしますが、
どうしても誰にでもわかりやすく説明することになるので型にはまった説明になってしまいます。
型にはまった説明を受けて返球するだけのローボレーを習得しただけじゃ試合では全然役に立ちません。
というかうまくならないです。
スクールのお約束練習のつらいところではありますが、ローボレーは特にそれが顕著なので、テニススクールだけでテニスをしてる人はローボレーが苦手な人が多いです。
ただ、上級クラスになってきてゲーム形式の練習ばかりするようになると、返球パターンを覚えられるのでローボレーも上達します。
まとめ
ほかのショットと違ってローボレーは説明がざっくりなってしまうのが申し訳ないのですが、上達のためには基本的な打ち方を知ったらとにかくローボレーを打つ!
これにつきます。
しかしローボレーをうまく使いこなせるようになると、試合での勝率が大きく変わってきます。
最初はうまく打てなくて心が折れそうになると思いますが、とにかく数をこなしていろんな返球パターンを経験するようにしましょう。