どうもーぬつですー
突然ですがみなさんはドロップショットって狙って打てますか?
テニスの中でも技術的に難しいショットなので苦戦してる人も多いと思います
今回は元テニスコーチの私がドロップショットついて解説していきます
目次
ドロップショットとは
ドロップショットとはボールの勢いをラケットで吸収することでネット近くに短く落とすショットの事
最近では錦織圭選手もよく使ってます。
ネット近くに落ちるので相手を長く走らせたり
打つコースとタイミングによってはウイニングショットとなるので
試合で使えるようにしたいですね。
しかし技術的には結構難しいショットで、
少しでもボールが長くなったりバウンドが高くなったりすると、
相手のチャンスボールにもなりますので注意が必要です。
ドロップショットの打ち方
ドロップショットを打つときは次の3点に気をつけましょう
- ラケットをインパクト時に握らない
- ラケットの面の向きは地面に対して45度
- ボールの軌道の頂点はネットよりも手前
ラケットをインパクト時に握らない
ストロークやボレーではボールを打つ瞬間にグリップをキュッと握る事でラケット面を安定させて、
ボールに力を伝えることでボールを前に飛ばします。
しかしドロップショットは前に飛ばさず力を吸収しなければいけないのでグリップを握りません。
面がぶれないくらいでいいので軽く握ってボールを打つ事で、ラケットがボールの勢いに負けて力が分散します。
これによりボールの勢いを抑える事ができ、勢いを殺した短いドロップショットを打つ事ができます。
ラケットの面の向きは地面に対して45度
ドロップショットを失敗してしまう人に多いのが、ラケット面をまっすぐ相手に向けて壁を作り
ラケットを止めて当てるだけにしてボールの勢いを吸収しようとする人。
もしくは面が上を向いた状態でラケットに当てるだけの人もいますが、ネットの上からボールを落とすイメージが強く、
ラケット面が上を向きすぎてネットを越えないという人も多いのではないでしょうか。
また、野菜でも切るかのように直角にラケットを振り下ろして、下回転かかりすぎて地面に直行する人も多いですね。
(これは良くないのでやめましょう)
しかしこれらは大きな間違いで、ドロップショットにもちゃんとフォロースルーがあります。
ボールの勢いを軽い握りで吸収したらすぐにボールを飛ばすのではなく、
できるだけ長くラケットに乗せて前に運ぶイメージで打つのが最適なドロップショットの打ち方になりますので、
フォロースルーをゆっくり長くラケットを下ではなく前に向かってとってふわっと打ちましょう。
少し専門的に説明するとスライスタッチで山なり軌道でスライス回転をかけて打つのがコツ
ラケットをインパクト時に握ってないので反発が弱く、
ラケットが斜め上を向いた状態で打たないとネットしてしまうので注意。
そして斜め上の角度とは地面に対して45度がボールが浮きすぎずネットしない最適な角度になります。
(ラケットにボールが当たる瞬間です)
ボールの軌道の頂点をネットより手前にする
これはどのショットにも共通するのですが、
テニスの全てのショットはボールが弧を描く軌道の頂点の位置によって決まります。
たとえばストロークはネットの上を通過するときにボールの軌道の頂点が来るようにするのが基本。
ロブはネットよりも先、相手コート側を頂点にすると深いいいロブが打てます。
そしてドロップショットはネットよりも手前、自分のコート側に頂点を置きます。
相手が打ったボールの強さにもよりますが、サービスボックスの半分あたりの位置に頂点を持ってくるといいですね。
こうすることでネットの高さギリギリを通す事ができ、短くいいドロップショットになります。
ドロップショットが活きる場面(シングルス)
シングルスの場合ドロップショットはタイミングによって絶大な効果を発揮します。
例えば相手がベースラインよりも後ろ、深い位置にいるときにはネット近くに落とす事でポイントを取る事ができますし、
角度のついたショットで相手をコートの外に追い出しで対角にドロップショットを打つ事でポイントを取る事もできます。
シングルスのドロップショットのコツは
ネットから距離があり、相手がボールを取りに行く距離が長くなればなるほど効果が出ます。
例えば相手がコートの中に入ってきているのにドロップショットを使っても、
ネットに近い位置にいるのでチャンスボールになりやすいですよね。
しかし闇雲に多用すれば相手にコースを予測されてネットに詰められてしまいますので
相手の予想の裏をつくように使う事が効果的と覚えておきましょう
ドロップショットが活きる場面(ダブルス)
ダブルスは前衛がいるのでシングルスよりも使う場面が限られます。
が、有用なショットであることには変わりありません。
決めるショットというよりは、相手を動かして陣形を崩すように使う場面が多いですね。
例えば前衛がかなり角度をつけて外に追い出すようなクロスのドロップショットは、
相手の前衛もしくは後衛をコートの外に出す事ができるのでオープンコートを作りやすいです。
あとはダブルバック(二人とも後衛にいる)ような陣形のときも使いますね。
ただシングルス以上に失敗するリスクが高いので多用には注意。
相手が二人の分コースが狭くなり、角度をつけすぎるとアウトする可能性も高くなります。
ドロップショットだけで決めきるのではなく、決める前のラリーの組み立ての一つとして考えるといいですね。
次で決めるつもりが意外とドロップショットで点取れたなんてパターンもあります(
おわりに
ドロップショットは相手からのボールによって難易度が変わるかなり難しいショット。
しかしリスクがある反面、使えれば効果のあるショットです。
いざというときに打てるよう、特製を理解した上で、山なり軌道でネットの近くに短く落とす練習を日頃からしておきましょう。