どうもーぬつですー
今回はTOROLINE CAVIAR(キャビア)のレビュー記事です!
目次
TOROLINE CAVIARのスペック
- 素材:ポリエステル
- タイプ:ホールド系
- ゲージ:1.20/1.24mm
- カラーリング:ネオンイエロー
- 打球感:普通
- ボールの飛び:普通
- ショットスピード:2
- スピンのかかり:5
- 耐久力:2
TOROLINE CAVIARの特徴
アメリカから新上陸のガットメーカー
トロラインはアメリカ・カリフォルニアから新しく上陸したメーカーです。
アメリカ発のテニスメーカーといえば、ソリンコやダイアデムなどが有名ですね。
ちなみに名前の「トロ」はマグロのトロらしいです。
多角で細いポリエステルガットが特徴でかなり攻撃的な印象がありますが、
非常にマイルドで衝撃の少ない打感が非常に印象的。
打感のマイルドさは一度使うとかなりクセになります。
今回はテスターとしてトロラインさんからガットを提供していただきました。
公式ストアはこちら
細いゲージ・多角形でマイルドな打感が特徴
トロラインの特徴として、細いゲージで強いスピンをかけるのが特徴的で、
キャビアはガットのパワーもあるので、かなり攻撃的なガットになっています。
硬さで飛ばすガットではなく、やわらかい打感でマイルドに飛ばしてくれるので、
ハードヒットしても硬く感じず、叩いていてとても気持ちがいいです。
このマイルドな打感はクセになりますよ。
というより1.20mmの打感には感じないんですよね。いい意味で。
もっと太いゲージで打ってる感じがするくらい、ぼやけないはっきりとした打感があります。
引っ掛かりと乗りが両立したガット
多角形ポリエステルということで引っ掛かりがよく、強烈なスピンがかかります。
多角だと弾いて飛ばすイメージを持つ方もいるかもしれませんが、
キャビアはやわらかく乗る感じがあって勝手に飛ばしすぎないのが好印象のガット。
なんでもかんでも弾いてしまってボールが暴れる、ショットコントロールがしづらいということがなく、
スピン量の調節がしやすいです。
強弱もつけやすく、ハードヒットしてもふっ飛ばない安心感があるので、
腕への負担のなさと合わせてジュニア選手、学生に特におすすめです。
TOROLINE CAVIARの使用感
打球感:普通
ガツンと来る硬さはないのですが、はっきりとした打ちごたえがあります。
しかしプロハリケーンのようなハードさはなく、
ポリエステルガットにしてはやわらかさがあるほうだと思います。
マイルドな打感だけど、打感がぼやけずはっきり打球感を感じられるので、
ショットコントロールがしやすいです。
振動止めがないほうがグッと乗る感じがしてよかったです。
逆に振動止めをつけるとポリエステルガットらしいかたさが出るので、
ちょっとしんどさを感じるかもしれません。
くっつくような、張りつくような打球感も特徴的です。
ボールの飛び・反発力:普通
飛びはゲージの細さの割にはそこまで飛ぶ感じはしませんでした。
多角ということもあり、バーンと飛ばす感じはしません。
しかしポリエステルガットの飛ばない感じはなく、
グッと乗ってから飛ばしてる感覚ははっきり感じられます。
ただ打球時の乗りよりも飛んでない印象はあります。
後述するスピンのかかりの良さを考えると、
スピン量多めにしても深さが出てくれるし、
フラット気味でもアウトしないので深さを調節しやすかったです。
スピンのかかりがよくアウト気味に打っても収まってくれる安心感があります。
ショットスピード:2
飛びすぎず飛ばなすぎずちょうどいい具合。
気持ち飛ばないよりかな?という印象。
収まりがいいので気持ちよくバシバシハードヒットでき、
弾き感は控えめでグッと乗る感じが強いです。
飛びとノビでガンガン差し込んでいく、強い打ち出してエースをとりにいくような、
フラットドライブ向きのガットではないです。
また、ラケット面を合わせる使い方にも合わないと思います。
ガンガン振ってく人向きのガットです。
スピンのかかり:5
スピンのかかりはかなりいいです。
正直、1.20mmのスピン量じゃないです。
体感では1.30mmくらいのスピンのかかりのイメージです。
多角の効果もあって引っ掛かりが強く、
山なり起動で打つとものすごい急激にボールが落ちます。
スピン系のショットが全然アウトしないです。
一番感動したのがスピンロブ。
結構アウト気味に深さを出しても、全然アウトしないできっちり収まってくれます。
スイングでねじ込むようなスピンのかけ方も、
下から上の順回転でもきれいなスピンがかかります。
引っ掛かって持ち上がるので、ネットミスを全然しなかったのも印象的でした。
収まりの良さに一番目が行きましたが、ボールのノビも結構いいです。
スピン量でショットの深さを調節できるような人が使うと最高に気持ちいいですよ。
スピン量の調節がうまくなりたい、スピンのコントロールを身に着けたい人にもおすすめしたいですね。
耐久力:2
張りたての使用感は抜群。
乗りがが強くはっきりとした打球感でガンガンスピンをかけていけますが、
割と早い段階で伸びるかんじ、打球感が抜ける感じがします。
1.20mmにしては全然切れない高耐久のガットだと思います。
やわらかいためか削れてる感覚がなく、ノッチが全然できないんですよね。
週3回1日3~5時間の使用頻度で2週間使ってみましたが、
早い段階で打感がぼやっとする、スピンが抜ける感じになりました。
切れる前にこまめに張り替えて運用する使い方がおすすめです。
TOROLINE CAVIARと比較して欲しいガット
Babolat RPMパワー
- 素材:ポリエステル
- タイプ:反発系
- ゲージ:1.25/1.30mm
- カラーリング:エレクトリックブラウン
YONEX ポリツアープロ
- 素材:ポリエステル
- タイプ:ホールド系
- ゲージ:1.20/1.25/1.30mm
- カラーリング:イエロー/ブラック
GOSEN G-TOUR 3
- 素材:ポリエステル
- タイプ:反発系
- ゲージ:17=1.23/17L=1.18mm
- カラーリング:ブラック、ソリッドイエロー
TOROLINE CAVIARの評価・レビューまとめ
以上、TOROLINE CAVIARのまとめ記事でした。
個人的には打感がかなり好みで、マイルドな打感でもしっかりスピンがかかるのがとても好印象でした。
やわらかくても打感がぼやけず、ガンガンハードヒットしてグリグリスピンをかけてもしんどくない、
むしろ気持ちいい使っていて気持ちのいいガットです。
打感のマイルドさとスピンのかかりの良さから、かなり幅広い年齢層に人気が出るガットになっていると思います。
近年試打したガットの中でもトップクラスの使用感の良さでした。
半面、硬さのあるポリエステルでガツガツたたくのが好き!という人には合わないと思います。
男女問わずジュニア選手、学生をはじめ、これまでポリエステルはしんどいからと敬遠していた人に、
特に試してほしいガットになっています!